【2023年版】パスハのクリーチの作り方と卵染めについて
主の復活祭おめでとうございます!
Христос Воскресе!!
今日の記事は、2023年パスハのクリーチに関する反省と備忘録です♪去年の2022年版の反省を踏まえて、同様の記事を修正する形で新しく記事にしています。
クリーチ作り4年目!
大まかな流れ
聖大木曜日:クリーチを焼いて、シロップをかける。アイシングベースの作り置き。
聖大土曜日:クリーチのアイシング、デコレーション。卵染め。
というスケジュールで作ります。
気温が高くなると、常温保存が心配になるアイシングとゆで卵は、復活祭前日に用意します。今年は涼しい気候だったので、その心配もありませんでしたが、このスケジュールなら必要に応じてクリーチを冷蔵庫保存できますし、卵も前日に作ることで腐らずに済みます。
アイシングベース(ロイヤルアイシング)は土曜日に使いますが、時短のため木曜日に作って常温保存します。フードカラーと混ぜるのは、土曜日。
クリーチの作り方
参考にしたレシピは、こちらです!(ロシア語)
出来上がる量
大きなクリーチと小さなクリーチが全部で10個できる計算です。
・直径9cm、高さ10cmのカップ2つ
・直径5.5cm、高さ5cmのマフィンカップ8つ
※動画のレシピの1+1/4の量で作りました。
所要時間は、生地づくり、発酵(一次、二次)、焼き、冷ましてからシロップ作業まで、5、6時間です。
材料
1/4量は、試作サイズ。マフィンカップ3つくらいの量だった気がします。1と書いてあるのは、参考にした上の動画のレシピの量です。
生地の材料 | 今回の量 | 1 | 1/4 |
強力粉 | 625 g | 500 g | 125 g |
温めた牛乳 | 156 ml | 125 ml | 31 ml |
砂糖 | 156 g | 125 g | 31 g |
バター | 237 g | 190 g | 47 g |
卵液(卵) | 237 g (5) | 190 g (4) | 47 g (1) |
ドライイースト | 10 g | 8 g | 2 g |
塩 | 3.1 g | 2.5 g | 0.6 g |
バニラエッセンス | 数滴 | 数滴 | 数滴 |
レーズン※ | 60 g | 100 g | 25 g |
クルミ※ | 40 g | - | - |
シロップの材料 | 今回の量 | 1 | 1/4 |
砂糖 | 大さじ5 | 大さじ4 | 大さじ1 |
熱湯 | 大さじ8 | 大さじ6 | 大さじ2 |
リキュール(お菓子作り用のラム酒) | 大さじ2.5 | 大さじ2 | 大さじ0.5 |
アイシング(全体用) | 今回の量 |
マシュマロ(3g) | 14個 |
熱湯 | 大さじ2 |
粉砂糖 | 140 g |
レモン汁 | 小さじ2 |
アイシング(デコレーション用) | 今回の量 |
粉砂糖 | 150g |
卵白 | 1 |
レモン汁 | 0.5g |
フードカラー(ピンク) | 少々 |
⇨アイシングで文字を書くためのもの。こんなにいらないので、次回は上のマシュマロアイシングを調整して作ろうと思います。
生地の作り方
1.ボウルに卵を入れ、かき混ぜて卵液を作る。
卵4個→全卵
卵1個→白身と黄身を分け、黄身だけ使う。
卵をよくかき混ぜて卵液が規定量(237g)に足りないようなら、取り分けておいた白身の量で調整する。余った白身は卵染のとき用に取っておく。
2.規定量計った卵液に砂糖、牛乳、塩、バニラエッセンスを加えてよく混ぜ、卵液を40度まで温める。
ドライイーストが効果的に働くように、卵液自体を湯煎にかける。40度まで温度が上がったところで湯煎から外す。使用するドライイーストの説明欄を参考に温度を決めてください。
3.別の大きめのボウルの中で、強力粉を一度ふるいにかけ、その中にドライイーストを加えかるく混ぜる。
4.強力粉とドライイーストが混ざったボウルに、2を加えて手でよく混ぜる。
5.全体的に混ざったら、バターを電子レンジに入れて、指ですくえるくらいの硬さにし、生地に少しづつ加えながら、生地をまとめる。
卵液がしっかり規程の温度であれば、生地は割とすぐにまとまってくれます。
6.清潔なテーブルの上に生地を出し、生地が完全にまとまるまでこね続ける。
バターを加え終わって、生地になんとなく弾力が付き始めたら、清潔なテーブルの上に生地を出し、伸ばしては叩きくように本格的に生地をこねていきます。まな板のようなところでこの工程を行うと、弾力のある生地にまな板ごと持っていかれるので、テーブル推奨。打ち粉は駄目。生地がまとまり、テーブルや手にくっつかなくなるまでやるのが目安です。
7.ドライフルーツなどをまぜる。
生地がまとまったら、適度な大きさに刻んだレーズンやクルミを混ぜます。丸くまとめた生地を丸くつぶして、その上にドライフルーツをおき、肉まんのように包む工程を繰り返すときれいに混ざります。レーズンやナッツの量はお好みで。クルミは細かく砕き過ぎず、袋の上から軽く綿棒で叩き砕くぐらいが丁度いい。
8.ボウルにサラダ油を塗り、中にふんわりと丸くまとめた生地を置き、1時間半ねかせる。
ボウルの上にはサランラップをかけ、爪楊枝で小さな穴をいくつかあけて、1時間半様子を見ます。1.5〜2倍に膨らむはず。
9.膨らんだ生地を取り分け、カップの半分くらいの量にまるめて入れ、さらに1時間半ねかせる。
今回は生地を入れた後にトントンとカップを机に叩きつけて、空気を抜くのを忘れてました。そこに隙間ができてしまったので、次回は忘れずに。時間をおくと、お写真のように、また一回り大きく膨らみます。
反省
カップに入れる量が分かりづらく、丸めて生地を入れた後に生地を追加し足りたので、表面がでこぼこに。焼き上がりに関わるので、必ず先に必要な量を丸めた後にカップに入れる。
10.180度に予熱したオーブンで20分焼く。
反省
写真は去年のものですが、やはり焦げます。というのも、大きい方は背が高いので、どうしても家庭用オーブンレンジの天井部に近くなってしまいます。初めは15分で様子を見ましたが、大きい方が生焼けだったので、20分は加熱する必要があります。焦げは削ぐしかないのかもしれません。または、カップに入れる生地の量をもっと減らす。この辺もまだ、改善が必要です。
11.しっかり冷ます。
焦げを削ぐとこんな感じになりました!
クリーチが無事に焼けたので、次はシロップ作業に移ります。
シロップの作り方
木曜日に焼いたケーキが復活祭の日曜日以降食べると、パサパサになってしまうので、シロップを染み込ませることによって生地が乾燥するのを防ぎます。
1.砂糖、熱湯、リキュールを合わせシロップを作る。
2.完全に冷めた生地にシロップをかける。
小さなクリーチの場合:紙製のカップをそっと外して裸にした後、スプーンでシロップを全体にかけて、アイシングの邪魔にならないよう、底のほうを中心にラップでくるむ。
大きなクリーチの場合:上部に箸で5mmくらいの穴を4、5箇所開けて、シリンダーで1~2ml程度のシロップを注入する。その後、そっと紙製のカップを外し、側面にスプーンでシロップを回しかける。同様に底と側面にラップをかける。
生地がふわふわなので、力をかけず、クリーチが変形しないように作業するのが大事。
3.暗所で保存する。
犬や猫を飼っているので、イタズラされない場所に保管します。
今年は気温がそこまで高くなかったので、安心して常温保存できました。
アイシングの作り方
土曜日にスムーズにアイシング作業ができるよう、デコレーション用のアイシングベース(ロイヤルアイシング)を準備します。
参考にしたレシピはこちら
卵白で作ったので、水は使用しませんでした。レシピ通り作って、ややゆるいかなという出来でした。参考にしたレシピに従って暗所保存します。
木曜日の作業はこれで終了!
*
土曜日、アイシングが固まる時間のことを考慮し、1日の早い時間に始めましょう。
マシュマロを使ったアイシングの作り方
1.耐熱容器にマシュマロと熱湯大さじ2を入れ、電子レンジ800Wで20秒温めたあと、冷めないうちにクリーム状になるよう練るようにかき混ぜる。
2.1に粉砂糖を入れ、同様に練るようにかき混ぜる。ゆるすぎるようなら粉砂糖を足して調節する。
3.最後にレモン汁を加え、混ぜてアイシング完成。
4.木曜日に作ったクリーチの上にスプーンで適量アイシングを伸ばす。
5.木曜日に作ったアイシングベースに少量のフードカラーを混ぜ、コルネに移してデコレーションする。
今年は、cottaさんで購入した、ミックスチョコスプレー、事前に作ったうさぎのチョコレート、そしてピンク色の食紅を使ったアイシングカラーでデコレーションしました。
反省
デコレーション用にアイシングがあまりにも大量に余ってしまいました。卵白1をベースに作るので、なかなか最小限の量が作りづらいです。次回は、マシュマロを使ったアイシングの一部にフードカラーを混ぜて、デコレーション用のアイシングを確保しようと思います。
次回のパスハに向けて
過去1可愛くできたパスハのクリーチ!
味も、生地がしっとりもっちりの出来で、ご近所さんにプレゼントできるレベルで美味しく仕上がりました!
とはいえ、今回は暦的には早めの復活祭で、気候にかなり恵まれていました。暑さを心配してクリーチを冷蔵庫にしまう必要もなかったため、よりパサパサ感のないしっとりとした出来でパスハを迎えられました。来年のパスハはなんと5月……。すでに不安しかありませんが、今年はここまで上手にいったことに神様に感謝いたします。
卵染め覚書
今年は、お正月に作った栗きんとんの材料「クチナシ」が余っていたので、クチナシの実で卵を染めてみました!簡単に綺麗なパステルカラーに染まるので、ぜひやってみてね!
1. クチナシの実をお茶パックに入れて、綿棒で軽く砕く。
2. クチナシをお鍋に入れて煮立てる。
3粒使いましたが、クチナシで染める場合、液体に漬け込まなくても、スプーンで回しかけるだけで染まるので、1粒で少ない水の量でも大丈夫。今回は、どれくらい液体が必要かわからなかったので、3粒で卵がつかる程度の水の量で作りました。
3. 煮立てた液体を十分に冷ます。
テストを兼ねて、火曜日にクチナシ液を作ったのですが、冷めた後冷蔵庫保存し、土曜日に卵染めをしましたが、十分に染まりました。
4. 黄色いクチナシ液を固茹で卵(殻つき)に回しかけ、染色する。
液体に触れた部分がすぐに染まります!そして、つけ込む時間が長くても、それ以上色が濃くなることはありません。全体を均等に染めるのに適しています。乾くのも早く、一度着色したら、水で濡らしても取れません。まな板や木製の箸に色が着いたら取れづらいかもしれません。それぐらい、楽に染まります。
5. 卵をデコレーションする。
私は、事前に準備した押し花を、クリーチ作りの時にとっておいた卵白で卵に貼り付けました。卵白は3日程度なら糊の役目を果たせます。それ以降は接着力が落ちます。
白い花は透けてしまってあんまり綺麗じゃなかったので、次回はリベンジしたい!
6. 艶出しのために、少量のサラダ油を卵に塗布する。
注意点
クチナシで染める場合、煮出している途中の沸騰したクチナシ液に生卵を入れると確実に割れます。そのため、必ず卵は別で固茹でし、クチナシ液も冷めた状態で染色に使ってください。横着すると失敗します(笑)。
これで、今年のクリーチと卵染めについては以上です!
また来年の私が参照しに来ると思います。来年のパスハもちゃんと迎えられますように。
よければ、オーナーの運営するショップも覗いていってくださると嬉しいです!