第4回「いつどこでお祈りすればいいの?」【神の法:第1部】

第4回目はセラフィム・スボロツコィ『神の法』の第1部より「いつどこでお祈りすればいいの?」ついて翻訳いたします。

第1部目次

セラフィム・スボロツコィ『神の法』の第1部の目次は以下の通りの予定です。

 

第1回:「神さまについて〜三位一体と神の性質〜」

第2回:「祈りと罪」

第3回:「十字をきる〜十字の切り方やお辞儀の意味〜」

第4回:「いつどこでお祈りすればいいの?」

第5回:「聖堂と神父による祝福」

第6回:「イコンについて」

第7回:「天使や聖人について」

 

第1回は下のリンクよりご覧になれます。

troitsa.hateblo.jp

 

お祈りの種類

もし、私たちや近しい人たちが健康で穏やかに暮らせていて、住むところや着るもの、食べるものがあるのなら、そのことを祈りの中で神さまに感謝し、称えるべきです。

このような祈りを「賛美」や「感謝」の祈りといいます。

もし、私たちのうちに何かしらの不幸や病であったり、難事、貧困に陥った時は、神さまに助けを求めましょう。

このような祈りを「乞い」の祈りといいます。

また、もし私たちが悪いことをして、神さまの前で罪を犯してしまったのなら、悔い改め、神さまに赦しを乞う必要があります。「痛悔」の祈りといいます。

さて、私たちは多かれ少なかれ神さまの前で罪を犯しているのですから、神さまに何かお願いする前に必ず、最初に痛悔し、その後で神さまに必要なことをお願いしましょう。つまり、痛悔と乞いの祈りは常にセットとなります。

 

注釈:専門用語の含まれた正教で読まれる実際のお祈りの種類は、また別の記事で紹介します。

神さまはいつ私たちのお祈りを聞いているの?

もし誰かに悪ことをしてしまったと思うのなら、お祈りを始める前に仲直りをするべきです。相手が腹を立てていようが、仲直りするよう努めましょう。仲直りができたら、畏敬の念をもって集中しお祈りをします。お祈りをしている間は、頭の中で無関係なことを考えないよう、心が一点へ向かうように努めます。よりよい祈りで、神さまを満足させるようにしましょう。

たとえば、もし私たちが近しい人と仲直りせずに祈ったり、早口だったり、祈りの最中に会話したり、ふざけ合って祈っては、神さまは満足しないでしょうね。神さまはそよのような祈りには耳を貸しませんし、むしろ罰せられることだって考えられます。

ところで、篤い祈りや良き敬虔な人生のために、「斎(ものいみ)」というものがあります。

斎とは、神さまのことや神さまの前における自分の犯した罪についてより深く考える機会を与えられた日であり、普段より頻繁に祈ったり、痛悔したり、心を穏やかに怒らず、人を傷つけず、逆に困っている人を助けたり、神の法を読んだりして過ごします。これらのことをしっかり行うためには、小食でいるべきだとされます。つまり、肉、卵、牛乳は摂取せず、質素な食事をしましょう。斎用の植物由来の食材のみとる方法もあります。パン、野菜、くだものなどです。また、お腹いっぱい「質素」な食事をとっては、結局祈るどころか、眠くなったり、逆に満足してはしゃぐことに繋がります。

もっとも重要で長い斎は、復活祭前の「大斎(おおものいみ)」です。

 

いつどこでお祈りをすればいいの?

神さまどこにだって存在するのですから、祈る場所はどこでも構いません。家の中でも、教会でも、どこかへ向かう途中でも大丈夫です。

クリスチャンなら、毎日お祈りをしましょう。朝晩、食事の前後、何かを始める前後など。こういったお祈りは、家庭祈祷といいます。

日曜や祝日、用事のない平日は、私たちと同じようなクリスチャンたちが集まる神さまの教会に行ってお祈りをするべきです。集団でみんないっしょにお祈りをします。このような祈りを教会祈祷といいます。

 

(翻訳終わり)

 

ちょうど今週の月曜日から大斎期間に入ったので、少しだけタイムリーな内容になったかなと思います。お祈りの種類やお祈りの仕方をざっくり紹介した形です。原文そのまま翻訳しているので、二つ目の「いつお祈りを聞いているの?」のタイトルと本文の内容があまり合っていないのにもやもやしますね。

 

以下、原文です。

 

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先週も更新をスキップしてしまったので、毎週金曜日更新は難しいかなと思いつつ、できる範囲で翻訳を続けていこうと思うので、どうぞお付き合いください。

 

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